こじらせ無職が就職できなかった理由

皆さんは無職になったことがありますか?無職にも色々な種類がありますが、こじらせ無職になるとなかなか正社員になれません。こじらせ無職というのは、無職期間中に就職する意欲を失ってしまった無職のこと。私は大卒後の1年間、こじらせ無職でした。私の体験談を元に、こじらせ無職が正社員として就職できない理由を紹介します。最後に、無職が就職するための対策を解説しています。

こじらせ無職とは?

こじらせ無職とは

こじらせ無職とは、無職期間中に就職する意欲を失ってしまった無職のことです。こじらせ無職は私が考えた造語で、無職よりも限定的な概念です。

無職は職業を持っていない人全体を指します。就職活動をしている失業者も無職ですし、就職活動をしていない専業主婦や学生も無職。でも、専業主婦や学生には就職する意思がありません。従って専業主婦や学生が無職であることは問題になりません。問題になるのは、就職活動している無職や、就職活動すべきなのに就職活動していない無職です。就職活動すべきなのに様々な理由で就職活動していない無職は、働かなくても生活できるのでこじらせ無職になってしまいます。

無職がこじらせ無職になってしまうのには以下の理由があります。

  1. 就職活動しているのに一向に内定を得られず、就職する意欲を失ったから
  2. 就職よりも俳優や歌手、作家などになりたい夢を諦めきれず、就職する意欲を失ったから
  3. ひきこもりがちで、相談する相手が家族以外におらず、就職する意欲を失ったから

最初は働く気があっても、何度も選考に落ち続ければやる気を失ってしまいます。なりたい夢があると、正社員として働き続けるのが嫌になりやる気を失ってしまいます。ひきこもりがちだと有意義な意見を得られないため、やる気を失ってしまいます。

1~3の理由の他に、親と同居していたり、パートナーが働いていたりして、自分が稼がなくても生活できるという条件がなくてはいけません。それと、こじらせ無職の理由からイメージしやすいかもしれませんが、年齢は10~20代です。

無職がこじらせ無職になるには、働かなくても生活ができる基盤が必要。必ずしも裕福である必要はありませんが、自分が働かなくては生きていけないなら、こじらせ無職になれません。1人暮らしの人間がこじらせ無職になるべき理由1~3に該当しても、働かなくても生活できるという条件が成り立たなくてはこじらせ無職には該当しません。いずれ、働かなくてはならないからです。

意欲を失い、働かなくても生活できる基盤があると、無職をこじらせてしまい、長期間無職になってしまいます。これをこじらせ無職というのです。

私の体験談:こじらせ無職になるとどうなるか

無職の生活に慣れると

私は1年間、こじらせ無職でした。

大学を卒業してから1年間がこじらせ無職でした。当初は就職したいと思っていましたが、なかなかうまくいかない。面接もろくに受けたことがなく、ひきこもりがちだったので、なかなか就職活動する気が起きませんでした。無職がこじらせ無職になる理由でいえば、3でしたね。小説家になる夢があったので、2も該当します。

無職時代の私の1日の生活を説明しますと、こんな感じでした。ちなみに親と同居していましたので、こじらせ無職になる条件を満たしています。

  • 8時頃 起きる。朝食。
  • 9時頃 ネットサーフィン。趣味の読書関係のネット。
  • 12時頃 DVDを見るか、ゲームをする。
  • 14時頃 昼食。
  • 15時頃 小説を書く(作家志望だったので)。
  • 16時頃 執筆に飽きて小説を読む。いかにもな純文学系、海外文学。
  • 17時頃 小説を書く。
  • 19時頃 夕食。風呂。
  • 20時頃 リクナビネクストを見る。ネットサーフィン。
  • 23時頃 寝る。

本当に、就職活動、してませんね!!

まあ、一応20時頃にリクナビネクストを見ていたので、その時間帯だけは就職活動していましたけど、リクナビを見ることが就職活動なのかというと、ちょっと疑問符が付きますよね。

ってか、本当に、就職活動してなかったです。就職活動していない期間が何か月も続いていて、ああでもないこうでもないと、自分の頭の中をこんがらがせていただけでしたからね。

 

こじらせ無職になると、リクナビネクストを見ただけでも就職活動した気になっちゃうんですよね。だからなかなか就職できない。でも、就職したくない訳ではないんです。やっぱり、親と同居とはいえ、独立しないといけませんから。しかしできない。 それは、やる気が出てこないからです。

無職期間の何が辛かったかっていうと、就職したい気持ちはあるのに、気持ちがついていかないところが辛かったです!

では、私の体験談をふまえつつ、こじらせ無職が正社員として就職するのが難しい理由を紹介します。最後に、こじらせ無職が就職するための対策を解説します!

【理由1】無職が心地いいので就職活動しなくなる

理由1

こじらせ無職になると、リクナビネクストを見ただけで就職活動した気になってしまう。

「今日はリクナビネクストを見るだけで精一杯。明日から就職活動しよっかな…」という思考に陥ってしまいがち。土日に、気が向いたら就職活動するという流れでしたから、なかなかうまくいきませんでした。

たまに書類選考を通過することもありましたけどね。でも、「今日はマイナビ転職の更新日だしなぁ…。もっと良い会社があるかも」とか、色んな理由をつけて面接のオファーを断っていたこともありました。結局、こじらせ無職は無職期間を心地いいと思っているので、無職の状態を抜けるのが嫌だった。そのために就職活動に本気になれなかったのでした。

就職活動に本気になれなければ、無職期間を脱して正社員として就職することなんかできるはずがないです。

【理由2】遊び時間を奪われたくない

遊び

こじらせ無職にも、楽しいことがありました。

それは、遊びです。こじらせ無職には時間は腐るほどあるので、いくらでも遊ぶことができたのです。私はひきこもり系の無職でしたので、他者との関係をほとんど絶っていました。その代わり遊びに没頭することができたし、遊びのために時間を費やすことが義務のようになっていました。ですので、遊び時間を邪魔されることが何よりも嫌でした。

ちなみに私は遊び時間を次のようなことに使っていました。

  • 読書
  • 古書店めぐり
  • 映画
  • ゲーム

読書は純文学ばかりで、日本だと川端康成・三島由紀夫・谷崎潤一郎あたりの古めかしい小説が主でした。海外だとドストエフスキー・バロウズあたり。

あとは学生時代に引き続き、哲学も読んでいましたね。ちょうど東浩紀が出始めた頃だったので、『存在論的、郵便的』『郵便的不安たち』を読んでいました。よく理解はしていなかったと思いますけどね。書いてある内容が専門的だったので。

私の場合、読書好きだったのが幸いして、無職生活から脱することができたのですが、それはもう少し後で書きます。

映画は、読書に比べると割いた時間は少なかったです。映画は北野武かタランティーノ、あるいはアクション映画ばかりでした。

ゲームはたいしてやってなかったかな。PS2~3の頃で、正直、あまり好きなタイトルがありませんでしたね。この時代にPS4がなくて、本当に幸運だったと思っています(笑)間違いなくゲームばっかりやっていたでしょうから。読書のために無職生活から脱することができたので、ゲームに時間を割き過ぎていたら、ずっと無職生活を続けていたかもしれない。

読書・映画・ゲーム・古書店めぐりなんていうのは、私の具体例ですが、こじらせ無職には遊び時間を奪われたくないという思考は共通しているんじゃないですかね。だからなかなか正社員として就職できないのでしょう。

【理由3】就職がこわい

こわい

こじらせ無職だった私が正社員として就職できない理由として、就職がこわいからという理由があります!

今でこそ、私は講師としてクライアント先の新入社員に対して「社会人としての心構え」を説いていますが、そんな私もこじらせ無職時代は「就職がこわい」と思っていたのです。

元々、私はひきこもり気質で精神科医・斎藤環の本を読んで都合よく勇気づけられていた人間でしたから、社会に出て働くのが怖かった。だから、大学を卒業しても働きたいとは思っていなかったんです。学生時代に小説家デビューできると本気で信じていた(苦笑)ので、学生時代もまともに就職活動はしていません。

社会から逃げたくて仕方なかったんですよね。だから就職がこわいので無職期間を続けたいと思ってしまっていました。

私の場合は、具体的過ぎる例ですけれど、例えば1度社会に出て無職期間が長期化し、こじらせ無職になった人も、「就職がこわい」と思うようになるんじゃないですかね。

今回の新型コロナウイルスによる在宅勤務も、緊急事態宣言が明けてから「出社したくねぇ~」って思ったサラリーマンの方は何人もおられるように、人間の心って、慣れちゃうと他の環境に出たくなくなるのではないでしょうか。だから「就職がこわい」って思っているこじらせ無職はなかなか正社員として就職できないですよね。

【理由4】やりたいことが何もない

やりたいことが何もない

こじらせ無職だった私が正社員として就職できなかった理由として、やりたいことが何もないということもありました。

私の学生時代の希望は以下の2択です。

小説家になるか OR 何にもならないか

何だか、Dead or Aliveみたいですが(笑)、でも本当にこういうことを平気で考えていましたね。20歳過ぎていましたが精神年齢が幼かったです。

大学4年の時に小説家になれなかった時点で、自分はこじらせ無職になるしかないと思い込んでしまいました。今の私なら「おいおい、就職は!?」と聞くでしょうが、当時の私にはムリでしたね。

無職期間中にもリクナビネクストやマイナビ転職は見ていたので、「いつまでもひきこもってばかりでもいられない!働かなくては」という意識はどこかにありました。でも、無職期間が何か月も続き、朝起きれば朝食が出てきて、ランチもディナーも普通に出てくる生活では、なかなか本腰を入れて就職活動しようとは思わないものです。

そして、こじらせ無職へと転落していきました…。

無職期間が長引き、元々、「小説家になるか OR 何にもならないか」という単純な思考しかできなかった私は、やりたいことがないのだから働きようがないよなと思ってしまったのです。

私の具体例をお話ししましたが、一般化してみるとどうですかね。無職の人々にも色々な価値観があると思いますので、必ずしも「やりたいことがない」という価値観ばかりではないと思います。でも、私みたいに夢にこだわり続けてしまう人は、就職というイメージが湧かずやりたいことがないと思う人もいるのではないでしょうか。

あとは、無職の中にも一所懸命に就職活動している人もいる訳ですよ。就職活動しているけれど連戦連敗の方もいます。連戦連敗の無職は、意気消沈してしまってやりたいことがないよねと思ってしまう人もいます。連戦連敗のために意欲がなくなった無職は、なかなか正社員として就職できないということになります。

 

こじらせ無職が正社員として就職できない理由について、何となくイメージがついたかと思います。次はこじらせ無職が正社員として就職するにはどうしたら良いかについて解説します。

就職したいならこじらせ無職は本を読め!

本を読め

こじらせ無職が就職したいなら本を読め!

これに尽きます。

本といっても私がハマっていた小説や哲学ではありません。経済学とかビジネス書のことですね。内定を得られずに就職する意欲を失ったにせよ、夢を諦められず就職する意欲を失ったにせよ、経済やビジネスに触れ、「自分で金を稼がないと生きていけない現実を突きつけられる」と、あれ?就職した方が良くない?と思うようになっていきます。

私は幅広く色んな本を読んでいましたが、こじらせ無職の終わり頃には、本のジャンルを限定するようになっていました。特に、若手社員に求められるビジネススキルというジャンルの本を読んだり、人的資源管理や労働経済学の本を読んだりしていましたね。

ビジネススキル本を読んだのは、やっぱり「働かないとダメだよね」という後ろめたさがあって、手に取ったのです。読んでみると、若手社員にはコミュニケーションだの論理的に考える力だのが求められている。これなら自分にもできそうと、頭でっかちの私は思い込んでいました(ひきこもりがちの自分にコミュニケーションができるはずがありませんが笑)。

人的資源管理だの労働経済学だのは、もし働くなら、どんな仕事が良いかなぁと考えた時、人事の仕事がしたいと思ったからでした。

なぜ人事なのかというと、ひきこもり系こじらせ無職のくせに、人間には興味があって、採用とか人材育成に強い関心があったのです。それで、そういう仕事をするなら人事だろうと思った訳です。それで、人事の仕事に関わる専門スキルを学ぼうと、人的資源管理や労働経済学に触れたのでした!

まあ、今思えば、その時の決断が奏功して現在は人事コンサルタントになっているのですから、人生は分からないものです。

 

まとめると、こじらせ無職がビジネスや経済学の本を読めば、「自分で金を稼がないと生きていけない現実を突きつけられる」のです。

そして、働かないといけないと思ってきます。ずっと読書していけば、働かないといけないという思考になっていきます。そして、じゃあ、働くならどんな職種だろう?と思います。それで、私の場合は人事だったので、人事系の本を読むようになりました。

そして、こじらせ無職として1年間を過ごしていた私が就職した先は…?

未経験歓迎の人事でした。それから15年以上、人事や人材マネジメントに携わっています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

こじらせ無職というのは、経済的余裕がある条件の下、色々な理由で就職する意欲を失った無職のことをいいます。こじらせ無職が正社員になれない理由には、無職期間が長期化していることによるものが多かったと思います。こじらせ無職がこじらせ無職を脱するには、本です。本を読んで、金を自分で稼がないといけない現実を知り、行動すれば先が見えてきます。

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