パラキャリ女子になろう!~女性のためのパラレルキャリア講座~

こんにちは。人事コンサルタントのヤマザキエリオです。結婚後も働く女性が増える中、結婚→退職という図式は過去のものとなりました!一方、働く女性にとっては結婚・出産・育児などライフイベントへの対応がついて回ります。結婚・出産後も働きたい女性にとって有用なのがパラレルキャリアという考え方です。今回は女性のパラレルキャリアについて解説していきたいと思います。

パラレルキャリアとは?働く女性に注目される理由って?

パラレルキャリアは、オーストリア出身の経営学者ピーター・ドラッカーが、著書『明日を支配するもの』の中で提唱した概念となります。あくまでも本業に軸足を置きつつも、社外に仕事を持ったり、ボランティアなどの社外活動を行ったりすることです。仕事、社外活動を通じて、キャリアの質に厚みを持たせていくことが目的です。

パラレル(parallel)とは平行という意味です。仕事を辞めずに、本業と並行して仕事をしたり社外活動をするということです。ちなみに、パラレルキャリアは副業とは違います。ボランティアなどの社外活動を行うと言いましたが、金銭を伴わない社外活動であってもパラレルキャリアになります。パラレルキャリアは、必ずしも金を稼ぐことが目的ではなく、あくまでも自身のキャリアの質を高めるためのものなんですね。

パラレルキャリアが働く女性に注目される理由

なぜパラレルキャリアが働く女性に注目されるのかというと、女性はライフイベントに対応しなければいけないからです。結婚・出産・育児などのライフイベントに対して、女性は働き方を変えざるを得ないからです。

女性だけが働き方を変えざるを得ないのは不公平な感じもしますが、以下に見るように家事負担の割合が大きいのは女性です。妊娠・出産のように女性特有のライフイベントもありますし、育児休業を取るのも女性ばかりです。女性だけが働き方を変えるのは不公平ですが、夫や社会、会社が変わるのを待っているようではいつまで経っても働く女性の活躍は望めないと思います。

女性は家事負担割合が大きい

「出産・育児は分かるけど、結婚しただけで働き方が変わるの?」と思うかもしれません。結婚すると家事を夫婦のいずれかがどのくらい負担するの?という問題が出てきます。いやいや、「男性も結構家事をやってるんじゃないの」と思うかもしれません。しかし、家事のほとんどは女性が負担しているのが現実なんですよ。イクメンという流行り言葉とは逆行するようなデータがあります。

総務省が発表した平成28年社会生活基本調査によると、男性が家事を行う時間は、1日平均44分なのに対して、女性は平均3時間28分。割合にして女性83%、男性17%となっています。これは全体の平均なので既婚の男女で見てみると、男性:平均49分に対して女性:平均4時間55分。割合にして女性84%、男性16%となっています。全体と既婚の男女で比べても割合に大きな変化はないです。いえるのは、圧倒的に女性の家事負担の割合が多いということなんですね。

妊娠・出産は女性特有のライフイベントで、出産前後、女性は戦線から離脱しますし育児休業期間の間も同様です。男性の育児休業の取得率はたったの5%です(厚労省「平成29年度雇用均等基本調査」による)。女性がライフイベントに対応せざるを得ない訳です。

女性活躍を推進するには男性の働き方を変える必要がある

女性活躍を推進するには男性の働き方を変える必要があります。既婚男性が、毎日21時、22時に帰宅するような生活を送っているようでは、女性の家事の負担を軽減できる訳がないですよね。ノー残業デーを設けている会社もありますが、効果は出ているでしょうか。一時的なものではなく、長い労働時間を是とする組織風土、人事評価制度、給与制度など会社の仕組みを根本から変える必要があります。

パラレルキャリアの例

パラレルキャリアの例には、次のようなものがあります。

  • キャリアを活かして別の会社で働く
  • 音楽の趣味を活かしてバンドをやる
  • 仕事の専門知識を活かしてブログを書く
  • 地域のボランティア活動を行う

パラレルキャリアは本業に影響を与えることですが、選ぶ仕事や社外活動は「本業と関係ある・なし」をあまり気にしない方が良いでしょう。自分がやりたい、やれそうだなと思う仕事・活動を選んで頂ければと思います。

女性がパラレルキャリアを行うメリット4選

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女性がパラレルキャリアを行うとどんなメリットがあるのでしょうか?女性がパラレルキャリアを行うことのメリットを3つに分けて解説します。

1.自分のキャリアを見直せる

パラレルキャリアを通じて、働く女性は自分のキャリアを見直すことができます。例えば、労務職に就いているAさんが「キャリアを活かして別の会社X社で働く」としましょう。X社では労務の仕事の他に教育係も務めました。現職では労務の仕事を淡々とこなすスペシャリストだったのですが、次第に教えることの楽しさを覚えるようになります。結果、X社での経験を通じてAさんは、これまで何の関心もなかった本業のリーダー職への昇進試験の受験を考えても良いと思うようになりました。

また、マーケティング職に就いていたBさんは、組織の上流から指示されるだけの仕事に関心が持てないでいました。彼女はブログでお金が稼げると知ってマーケティング関係のブログを書き始めます。最初は1銭も稼げませんでしたが、1年以上書き続けてようやく収入が得られるようになったBさんは、もっと稼ごうと思いマーケティング関連の書籍を徹底して読み漁るようになりました。その結果、本業のマーケティングの仕事で、上司や先輩が分からないことをマーケティングの知識を活かして分かりやすく説明したところ感心され、マーケティングの仕事に対してもっと主体的に取り組んでも良いと考えるようになりました。

このように、パラレルキャリアを通じて、働く女性は自分のキャリアを見直すことができます。ライフイベントによって職場から一時的に離脱しても焦ることはないんです。パラレルキャリアを通じて自分のキャリアを見直し、開花させるきっかけになる可能性があります。

2.会社、家庭以外のサードプレイスが作れる

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サードプレイスとは仕事でも家庭でもない第3の場所を意味する用語です。事例として有名なのはスターバックスです。店の心理としては回転率を上げるために客にはコーヒーを飲んだら直ぐに出て行ってもらいたいと思いますが、スタバは何時間でも好きなだけ店にいて良いというコンセプトで経営しています。仕事でも家庭でもない居心地の良い場所、それがサードプレイスです。

パラレルキャリアを通じて、仕事ないしは社外活動をした時に、どんな気持ちで取り組むでしょうか?「金を稼がなくちゃ!」とか、「早く成果を出して高い人事評価を得よう!」と思うことでしょうか?パラレルキャリアは本業ではありませんから、リラックスして取り組めるはずです。また、人事評価を気にする必要もないでしょう。

このように、パラレルキャリアを行う時、その場所はサードプレイス的に居心地の良い場所になります。居心地が良ければ人と人との関係もフラットなものになるでしょうし、アイディアが生まれたり、キャリアを見直したりするきっかけにもなり得ます。

3.リスクを恐れずチャレンジできる

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お金のために仕事をしたり社外活動したりしないからこそ、パラレルキャリアを通じて、働く女性はチャレンジすることができます。例えば、育児休業中にネットビジネスをするのも良いと思います。Lancersやクラウドワークスなどのクラウドソーシングサービスを提供している会社を通じ、簡単な仕事を請け負うことから始めてみてはいかがでしょうか。

大してお金を稼ぐことができないかもしれません。しかし、お金は、本業に職場復帰してから稼げば良いのですから心配いりません。「面白そうだな」と思う仕事を請け負えば良いんです。リスクが小さいからこそチャレンジできる訳です。何度もチャレンジすることで自分に合った仕事が見つかると思います。本業に活きる可能性が大です。

4.人脈を広げられる

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パラレルキャリアを通じて人脈を広げることができるメリットがあります。非対面式の匿名のネットビジネスでは人脈を広げるのは難しいかもしれませんが、対面式であれば人脈が広がります。

例えば、地域のボランティアを始めたCさんは、今の会社が自分に合わない気がしていました。女性のロールモデルが1人もおらずダイバーシティ研修もなく、女性社員は女性活躍とは縁遠いからです。するとボランティアで出会ったDさんという女性から、ベンチャーも良いんじゃないと言われました。ベンチャーは不安定だと思っていたCさんでしたが、ベンチャーにも矛先を向けて探してみることにしました。結果、現職より年収は下がるものの、女性の役員や管理職もいるベンチャー企業を見つけます。Cさんは思い切って転職し力を発揮しています。

ちなみに、ホワイトカラーの転職先は、家族・友人・同僚よりも関係の薄い単なる知り合い関係から得た情報によって決まることの方が多いと社会学者のグラノヴェターが言っています。彼はその人間関係を「弱い紐帯」と言って重要性を強調した訳ですが、関係の薄い人間関係の方が自分の知らない情報を提供してくれるからですね。ボランティアで出会っただけのDさんという女性は、Cさんには思いもよらぬベンチャー企業も良いんじゃない?と言ってくれました。こうした、思いがけぬ人脈を広げられるのもパラレルキャリアのメリットでしょう。

パラレルキャリアのデメリットも知っておこう

パラレルキャリアにはデメリットもあります。人間に与えられる時間は平等です。1日は24時間。パラレルキャリアを行う女性だけ1日の時間が30時間に増えることはあり得ません。限られた時間を本業の他に働いたり社外活動を行ったりすることは、それだけ時間が足りなくなることを意味します。パラレルキャリアでは、時間管理をしっかりしないと本業も家事も育児も全てが中途半端になり得ます。

また、時間が足りなくなるということは、本業に悪影響が出る可能性があることですね。パラレルキャリアの主軸はあくまでも本業なので、パラレルキャリアに時間を割き過ぎて本業に悪影響が出ないように注意しましょう。

パラレルキャリアを始めるにはどうやるの?

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働く女性がパラレルキャリアを始めるには、どうしたら良いでしょうか?以下の3つのポイントからあなたにあった始め方を見つけて下さい。

1.ToDoリストに「やりたいこと」を書き出す

パラレルキャリアを始めたいけれど、自分が何をして良いか分からない!という人は、ToDoリストに「やりたいこと」を書き出すのがおすすめです。パラレルキャリアのことを一切考えずに、とりあえずやりたいことをバーッと書くんです。すると、後で見返した時に「へぇー。私はこんなことに関心があるんだ」と思わぬ発見があることも。

2.パラレルキャリアに役立つサービスの中から仕事を探す

「やりたいこと」が見つかった人は、パラレルキャリアに役立つサービスを使いましょう。インターネット上にはパラレルキャリアに役立つサービスがありますので、それらを活用してパラレルキャリアを始めるのが手っ取り早いです。サービスについては後述します!

3.パラキャリ女子の話を聞く

既にパラレルキャリアを始めている先輩から話を聞くのも良いですね。イベントサイトに参加してパラキャリ女子(女子でなくても)の講演を聞きに行って、パラレルキャリアの進め方のイメージを膨らませてみましょう!

(1)こくちーずプロ

https://www.kokuchpro.com/

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こくちーずプロは、チケット販売数1,190,000枚、イベント掲載数280,000件、主催者数3,000人の実績を誇るイベントサイトです。パラレルキャリアで検索すると、パラレルキャリアのイベントを検索することができます。

(2)peatix

https://peatix.com/

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peatixもイベントサイトで、パラレルキャリアのイベントを検索できます。peatixには、iOSとAndroidの両方でアプリがありますので空いた時間にサクッと検索したい時に便利です。

パラレルキャリアで仕事を探す人のためのサービス

パラレルキャリアで仕事を探す人のための求人サイトがありますのでご紹介します。

(1)Codeal

https://www.codeal.work/

Codeal(コデアル)は、即戦力複業をキャッチコピーにした求人サイトです。登録数10,000名突破しています。登録している人はエンジニアが多く、全体の73%を占めます。その他、デザイナー9%、マーケッター8%と続きます。

(2)Paraft

https://paraft.jp/

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Paraft(パラフト)は、フリーランスやパラレルキャリアの求人を検索できるサイトです。リモート可の案件も多数充実しているので、自分に合った仕事を探してみましょう!また、仕事情報の他にインタビュー記事・転職ノウハウ・特集記事も充実しています。記事を読むことで、パラキャリ女子になるために思考を深めることができるでしょう。

(3)Reworker

https://www.reworker.jp/

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Reworker(リワーカー)はリモートワーク限定の求人を掲載しているサイトです。Reworkerでは新しい働き方の求人だけを掲載しているメディアです。パラキャリ女子としてリモートワークの仕事を探すことができます。リモートワークが気に入ったら、リモートワークの正社員に「転職する」のもアリ?

(4)Workship

https://goworkship.com/

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Workship(ワークシップ)は、エンジニア、デザイナー、マーケッター、人事などのプロフェッショナルな能力を持つ人材と採用担当者とのマッチングサイトです。腕に自身のあるパラキャリ女子は挑戦してみてはいかがでしょうか。

(5)クラウドテック

https://crowdtech.jp/

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クラウドテックは、クラウドソーシング大手クラウドワークスが運営する求人サイトです。サイトの特徴は、専任のフリーランスキャリアアドバイザーが就くことです。パラレルキャリアを始めるにあたって不安な点、将来のことなど具体的に相談してみて下さい。クラウドテックのリモートワークの扱いは33%ですので、その点はご注意を。

まとめ

パラレルキャリアとは何か?といった基本的なところから、働く女性がパラレルキャリアを行うメリット、そして役立つイベントサイトの情報やサービスまで解説してきました。ちょっとでもパラレルキャリアを始めたいと思った方は、是非ともトライしてみて下さい!

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Posted by erinanase