人事って大変な仕事だなあと思う時
人事って大変な仕事だなあと思う時
人事の仕事の大変さに対して、どんなイメージを持っていますか?
すでに人事の仕事に就いていて、転職先も「人事」を狙っているっていう人も、畑違いの仕事から「人事」で働きたいっていう人も、その仕事の大変さは認識しておいた方が良いと思うんですよね。
なので、今回は人事の「大変だなあ」を体験談でお話しします。
私が人事をやっていた時は、次のような時に「大変さ」を感じましたので、紹介していきます。
1.新卒の採用予定人数を確保できなかった
2.社員と会社の調整役である
3.リストラをしなければならなかった
新卒の採用予定人数を確保できなかった
「新卒採用」は大変でした!
もう1回やれって言われても、あまりやりたくはないかな笑
やっぱりね、内定辞退!
これがズシーン!!ときますよ、採用担当者の心にね!
「この学生いいな。うちの会社で活躍してくれそうだな」っていう学生は、たいてい、他の企業も狙っているんですよ!
恋愛と同じで、「いいな」って思う学生から当社になびくような言葉・態度を受けると、「脈があるのかな?」って勘違いしちゃうんですよね。実際は他社の方が優先順位が高いかもしれないのに、「御社が第一志望」って言われると舞い上がったりしてね。
内定辞退が増えすぎたり、そもそも内定を出せるほど学生を集められなかったりすると、採用予定人数を確保できなくなります。
上司に小言を言われますよね。小言で済まない場合もありますけれどね。怒鳴られたりとか・・・
「オマエのせいだ!」みたいに言われると、返す言葉もないです。
社員と会社の調整役である
人事にはたくさんの情報が集まってきます。
以下のように、社員の個人情報はもとより、会社の最新の経営状態、人事異動などの情報も耳に入ってきます。
「Aさんが辞めたいと言っている」
「B課長を沖縄に異動させたい」
「会社が新規出店するから、人材を採用しないといけない」
「Aさんが辞めたいと言っている」というなら退職手続きに入りますし、「B課長を沖縄に異動させたい」というなら異動の手続きを行いますし、「人材を採用しないといけない」というなら採用活動をします。
これらは会社から社員に対するアプローチ。人事はその橋渡しを行う訳です。
でも、辞めたいっていっても慰留したい人材もいますね。
異動したくないと言ってくる人もいます。
人材を採用するなら、その勤務先の状況を知っておきたいです。
社員や現場のニーズを受け入れつつ、会社と社員の間の調整をすること。これが結構、大変な仕事ですね。
リストラをしなければならなかった
リストラ!
嫌な言葉ですね。
リストラ=解雇ではありません。
日当などの旅費の手当を少しずつ減額していき、ベースアップの停止、賞与の減額などが行われていきました。
人の削減をするのは最後の手段なんですよね。そうしないと、社員や元社員から訴えられた時に会社は弱いですから。
倒産する訳ではないので解雇はできないから、希望退職をするんですよね。
社員もね、なんとなく分かるんですよ。次は希望退職を募るんじゃないかって・・・
希望退職を募った時は、人事は恨まれましたねえ。
なぜ恨まれるかっていうと、業績が良い人が希望退職に応募してしまうことを、避けられないからです。そうすると良い人材に辞められた現場は、人事を恨む訳です。「なんでアイツを止めなかったんだ!」って。でも、止めましたよ。止めても辞めるんですよ。
すれ違う社員が白い目でこちらを見ているように錯覚しました。
出張なんかすると、出張先の人に冷遇されている感じがするんです!
実際に冷遇したかったのかもしれないですが・・・
人に関わる仕事だから大変だった
人事の仕事の大変さを、私の経験を交えてお話ししました!
やはり、人事はなぜ大変だったかというと、「人に関わる仕事だから」ということに尽きます。
採用、調整役、そしてリストラ。リストラは特殊な仕事ですが、会社の存続のためにはやらざるを得ないこともある。調整役っていいますが、軸足は「会社」に置いていますよ。割合でいえば、60パーセントくらいは会社で、40パーセントが社員ですね。
「人に関わる仕事だから」大変です。リストラなんかはやり遂げてももやもやしますしね。それでもやるしかないのが人事かなと思います。